当社の成り立ち
私がNHKの野鳥の番組を手がける制作会社で働き出した年はオリンピックイヤーでした。
オリンピックの時は人手不足になるため色々な会社や部署からスポーツへ応援に行くということでした。
応援は通常2週間程度なのですが何回も更新され合計6か月にもなりました。
2年目。その実績を買われスポーツニュースの新番組スタッフに抜擢されました。
しかし会社として報道の仕事は受けられないということで報道系制作会社へ移籍しました。
この年、ニュースセンターは建物ごと新しく生まれ変わります。
そこではスイッチングはTDにかわりディレクター自ら行うと言うので訓練を受けました。
もともと映像技術者だった私が慣れるまで時間はかかりませんでした。
また当時のPDデスクが表記にこだわっていたことから、テロップの作画デザインやナンバリング、
発注をする時に誤字脱字や通信社のデータを使いチェックするようになりました。
この担当者は「送出ディレクター」と呼ばれ、そのグループは「野崎組」と呼ばれるようになりました。
そして数年後、所属していた報道系制作会社が倒産。従業員100人の会社倒産はあっけないものでした。
その2週間後、有限会社東京アバンデラドが産声をあげました。
(2004年10月有限会社から株式会社へ組織変更しました)
ディレクターを志す皆さんへ
不況といいますが本当でしょうか。話題の新製品が出れば徹夜で並んで買います。
でも売りたい商品は買ってもらえない。売る側と買う側の思惑が違うからでしょうか。
ディレクターの仕事も同じです。視聴者におもしろい番組を提供できれば売れっ子ディレクターになれます。
どんな番組を作りたいか想像したことのない人はディレクターにはなれません。
また想像力があっても会議で発言するか、企画書を書いたりしなければ伝わりません。
積極的に行動することは良いディレクターへの一歩となるでしょう。
ディレクターの中には放送系の専門学校や、マスコミ系の大学で学んでいる人も多くいます。
学校では授業料を払ってノウハウを教えてもらいます。しかし社会人になったら自分で勉強するしかないのです。
どうすればよいか…。
ひとつの方法は「他人の仕事を見て盗むこと」昔から放送業界で云われていることです。
もうひとつは良い先輩をつくることです。色々と教えてくれる先輩と後輩の関係をつくることです。
どんなディレクターになりたいかは自分次第です。
時代は常に変化しています。一人前になった後も新しいことにチャレンジして行かないと置いて行かれます。
どんな選択肢も有りだと思います。自分の人生ですから。